白髪染めとおしゃれ染めの違いは?切り替え方法も体験者が解説

白髪染めの選び方

白髪染めとおしゃれ染めは、どちらも同じ「酸化染毛剤」に分類されますが、仕組みは大きく異なります。ドラッグストアの棚で両方が並んでいて、どちらを使えばいいか迷った経験はないでしょうか。私は40代になるまでに両方を使い分けてきましたが、白髪の量によって合う・合わないがはっきりありました。この記事では白髪染めとおしゃれ染めの違いを成分・仕上がり・ダメージの3軸で整理し、白髪量別の選び方からおしゃれ染めへの切り替え方法までお伝えします。

白髪染めとおしゃれ染めの違いを3つのポイントで比較

白髪染めとおしゃれ染めは、アルカリ剤で髪のキューティクル(髪表面を覆ううろこ状の組織)を開き、脱色しながら色を入れる仕組みは共通です。カラーと白髪染めの違いを聞かれることもありますが、ここでいうカラー(おしゃれ染め)はファッションカラーのことで、白髪染め(グレイカラー)とは目的が異なります。では何が違うのかというと、「ブリーチ力(脱色力)」と「染毛力(色を入れる力)」のバランスです。

以下の表で主な違いを比較してみましょう。

項目 おしゃれ染め(ファッションカラー) 白髪染め(グレイカラー)
ブリーチ力 高い(黒髪を明るくする) やや低い
染毛力 低い(薄めの染料) 高い(濃いブラウン染料)
色の幅 レベル5〜13と幅広い レベル4〜10と暗め中心
白髪カバー力 弱い(ぼかす程度) 強い(しっかり色づくとされる)
ダメージ 比較的少ない やや大きい

白髪染めとおしゃれ染めのレベル7での仕上がり色の違いを比較した色見本

成分の違い──ブリーチ力と染毛力のバランス

おしゃれ染めは、黒髪のメラニン色素(髪の色を決める天然の色素)を分解して明るくすることが得意です。そのためブリーチ力が高く設計されていますが、色を入れる力は控えめになっています。カラーバリエーションが豊富な反面、白髪に色を定着させるのは苦手です。

一方、白髪染めは色素がない白髪にしっかり色を入れる必要があります。濃いブラウンの染料が多く配合され、ジアミン(酸化染料の一種)の含有量もおしゃれ染めより多い傾向です。日本ヘアカラー工業会でも、白髪染めとおしゃれ染めは用途に応じて使い分けるよう案内されています。

仕上がりの違い──色の幅と白髪カバー力

おしゃれ染めは明るさレベル5〜13と色のバリエーションが豊富です。アッシュやピンクなどニュアンスカラーも楽しめます。ただし、白髪をしっかり染める力は弱く、白髪部分だけ色が入りにくいという弱点があります。

白髪染めは明るさレベル4〜10が中心で、暗めの仕上がりが多いのが特徴です。そのぶん白髪にもしっかり色が入り、黒髪と白髪の色ムラが出にくいとされています。おしゃれ染め風の明るさを求めるなら、レベル7〜8の白髪染めを選ぶのも一つの方法です。

ダメージの違い──どっちが傷むのか

白髪染めの方が髪や頭皮へのダメージが大きいと言われています。濃い染料を髪の内部まで浸透させるため、薬剤のパワーが強めに設計されているからです。頻繁に使う分、蓄積ダメージも気になるところですよね。

また、白髪染めは根元から塗布するので頭皮への接触が多く、ヒリヒリ感が出やすい傾向があります。おしゃれ染めは比較的マイルドですが、ダメージがゼロというわけではありません。どちらを使う場合も、毎回のパッチテストが推奨されています。

おしゃれ染めで白髪は染まるのか

結論から言うと、おしゃれ染めで白髪をしっかり染めるのは難しいです。おしゃれ染めは黒髪を脱色しながら色を入れる設計なので、もともと色素のない白髪にはうまく作用しません。薄く色がのる程度で、光の加減では白髪が透けて見えることがあります。

私はおしゃれ染めで白髪を染めようと試したことがありますが、翌朝こめかみの白髪だけキラキラ浮いていてがっかりしました。黒髪部分はきれいに染まっていただけに、余計に白髪が目立つ結果になったんです。白髪染めでおしゃれ染めの代わりになるか試行錯誤した時期でもありました。

ただし、白髪が少ない方(全体の1〜2割程度)であれば、明るめのおしゃれ染めで白髪をぼかすことは可能です。白髪と黒髪のコントラストを減らすことで、白髪が目立ちにくくなります。白髪が3割を超えてくると、おしゃれ染めだけではカバーしきれなくなるのが一般的です。

白髪の量で決める白髪染めとおしゃれ染めの選び方

白髪染めとおしゃれ染めのどちらを選ぶかは、白髪の量が判断基準になります。まずは鏡で分け目やこめかみあたりを確認して、白髪の割合をざっくり把握してみてください。白髪染めからおしゃれ染めに切り替えたい方も、この基準を参考にすると判断しやすくなります。

白髪の量別に白髪染めかおしゃれ染めかを選ぶカラー選びガイド

以下のチェックリストを目安にしてみてください。

  • 白髪がほぼない〜1割 → おしゃれ染めでOK。好きな色を楽しめます
  • 白髪が1〜2割 → おしゃれ染め(明るめ)で白髪ぼかしが可能
  • 白髪が3割前後 → 白髪染めへの切り替えを検討する時期
  • 白髪が5割以上 → 白髪染めがおすすめ。カバー力が高いとされています

白髪が1〜2割ならおしゃれ染めで十分

白髪がちらほら見える程度なら、白髪染めに切り替える必要はありません。明るめのカラーを選ぶことで、白髪と黒髪の明度差が縮まり、白髪が目立ちにくくなります。色のバリエーションも豊富なので、おしゃれを楽しみながら白髪対策ができるのは嬉しいところです。

白髪が3割を超えたら白髪染めを検討

白髪が3割を超えると、おしゃれ染めではカバーしきれなくなってきます。とくに顔周りやトップに白髪が集中している場合は、周囲からも目立ちやすいので早めの切り替えがおすすめです。白髪染めからおしゃれ染めに戻すのは後からでも可能なので、まずは白髪をカバーすることを優先して良いでしょう。美容室では白髪染めとおしゃれ染めの薬剤を混ぜて使うケースもあり、カバー力と色味の両立を相談できます。

カラートリートメントという第三の選択肢

白髪染めとおしゃれ染めの二択で迷っている方に知っておいてほしいのが、カラートリートメントやヘナという選択肢です。これらはジアミンを含まない(または含有量が少ない)ため、頭皮が弱い方やアレルギーが心配な方に向いています。白髪染めほどしっかりは染まりませんが、髪への負担が少なく繰り返し使いやすいのが特徴です。

二択で悩まなくてよい場合もあるので、選択肢の一つとして覚えておくと良いですよ。ジアミンが気になる方は「ノンジアミンの白髪染め」の記事も参考にしてみてください。ヘナに興味がある方は「ヘナで白髪染め|やり方・費用・おすすめを解説」もあわせてどうぞ。

白髪染めをやめておしゃれ染めに切り替える方法

白髪染めをやめたいと感じる方は少なくありません。暗い仕上がりに飽きたり、髪のダメージが気になったりと理由はさまざまです。50代になって白髪染めをやめておしゃれ染めに戻したいという声も増えています。ただし、白髪染めの濃い染料は髪内部に深く浸透しているため、一気に切り替えると色ムラの原因になります。2〜3か月かけて段階的に移行するのが基本です。

白髪染めからおしゃれ染めに切り替える3ステップの手順図解

段階的にトーンアップして切り替える基本ステップ

白髪染めからおしゃれ染めに戻すための基本的な流れは、以下の3ステップです。

  1. 白髪染めのトーンを1〜2トーンずつ上げる(毎回のカラーで少しずつ明るく)
  2. 明るいトーンになじんだらおしゃれ染めに移行する
  3. 必要に応じてハイライトで白髪染め部分と新しいカラーをなじませる

一気にトーンを上げようとすると、白髪染めの残留色素と新しいカラーがぶつかり、赤みやオレンジみが出やすくなります。焦らず少しずつ進めることが、失敗を防ぐ鍵です。美容師に相談しながら進めるのがベストですが、セルフでも取り組めます。

白髪ぼかしハイライトで自然に移行する

最近注目されているのが「白髪ぼかしハイライト」という手法です。ケアブリーチ(髪への負担を抑えたブリーチ剤)で細くハイライトを入れ、白髪となじませる方法になります。全体を明るくするのではなく、筋状に明るい部分を作ることで白髪が伸びてきても境目が目立ちにくいのが特徴です。

白髪染めをやめておしゃれ染めに移行したい方にとっては、染める頻度を減らせるメリットもあります。2〜3か月に1回程度のメンテナンスで済むケースもあると言われています。ただし、ブリーチを使うため美容院での施術が前提です。セルフでハイライトを入れるのは難しいので、経験のある美容師に相談するのをおすすめします。

市販品でセルフ切り替えするなら

美容院に通う時間やコストが気になる方は、市販品でのセルフ切り替えも選択肢に入ります。ただし、市販のおしゃれ染めだけで一気に明るくするのは難しいです。白髪染めの残留染料がブリーチに対して抵抗するため、思ったほど明るくならないことがあります。

セルフで進める場合は、まず明るめの白髪染め(レベル7〜8)に切り替えるところから始めるのが現実的です。1〜2か月後に色が落ち着いたタイミングで、おしゃれ染めに移行するとムラになりにくい傾向があります。色選びはブラウンやベージュなど暖色系が初心者向けです。寒色系(アッシュ等)は残留色素と混ざって緑っぽくなるリスクがあるので注意してください。白髪染めやめておしゃれ染めを市販品で実現するには、この段階的な方法が失敗しにくいです。

白髪染めでも明るい色を楽しむコツ

白髪染め=真っ黒、というイメージを持っている方もいるかもしれません。でも最近の白髪染めは、アッシュ系やベージュ系など明るいトーンのラインナップも充実しています。白髪染めの明るい色を選べば、おしゃれ染め風の仕上がりに近づけることも可能です。切り替えが不安な方にとっては、まず白髪染めのまま明るくする方法が良い出発点になりますよ。

市販品を選ぶなら、明るさレベル7〜8あたりが「暗すぎず、白髪もカバーできる」バランスの良いゾーンです。最初にレベル4(かなり暗め)で染めたとき、真っ黒すぎて不自然になった失敗がありました。その後ダークブラウン、ライトブラウンと試して、ようやく自分に合うトーンが見つかったんです。

明るい白髪染めを選ぶときのポイントを3つにまとめます。

  • 明るさレベル7〜8を目安に選ぶと自然な仕上がりになりやすい
  • アッシュ系やベージュ系は赤みを抑えたおしゃれな印象が期待できる
  • 初回は1箱で足りるか確認し、ロングヘアの場合は2箱用意しておくと安心

もっと明るくしたい方は「白髪染めを明るくしたい人の色選びガイド」も参考にしてみてください。

白髪染めの明るさレベル4・7・8の仕上がり色を比較した色見本

よくある質問(FAQ)

Q. 白髪染めとおしゃれ染めはどっちが傷む?

A. 一般的に白髪染めの方がダメージが大きいとされています。白髪染めはジアミン染料の含有量が多く、根元から塗布するため頭皮への刺激も強い傾向があります。退色(色落ち)も白髪染めの方が目立ちやすいです。

Q. おしゃれ染めで白髪は染まりますか?

A. おしゃれ染めだけで白髪をカバーするのは困難です。おしゃれ染めは染毛力が低く、色素のない白髪を染めるのが苦手な設計になっています。ただし、白髪が3割程度までなら、明るめのおしゃれ染めで目立たなくすることは可能です。

Q. 白髪染めをやめておしゃれ染めにできる?

A. 切り替えは可能ですが、段階的に進める必要があります。白髪染めの濃い染料はブリーチしても残りやすいため、まずトーンを少しずつ上げてからおしゃれ染めに移行するのが一般的です。白髪ぼかしハイライトを併用する方法もあり、2〜3か月かけて進めるのがおすすめです。

Q. 白髪がどのくらいになったら白髪染めにすべき?

A. 白髪が全体の3割を超えたら、白髪染めへの切り替えを検討する目安です。顔周りやトップなど目立つ場所に集中している場合は、割合が少なくても早めに切り替えた方が良い場合があります。美容院では白髪染めとおしゃれ染めを混ぜて対応してくれることもあります。

まとめ

白髪染めとおしゃれ染めの違いは、ブリーチ力と染毛力のバランスにあります。おしゃれ染めは色の幅が広くダメージも少なめですが、白髪をしっかり染める力は弱めです。白髪染めはカバー力が高いぶん、髪への負担がやや大きくなります。

どちらを選ぶかは白髪の量と希望する仕上がりで決めるのがポイントです。白髪が少ないうちはおしゃれ染めで、3割を超えたら白髪染めを検討してみてください。白髪染めをやめたい場合も、段階的にトーンアップすれば無理なく切り替えられます。カラートリートメントやヘナという選択肢もあるので、自分の髪質や生活スタイルに合った方法を見つけていただければと思います。

白髪染めを始めるタイミングについては「白髪染めは何歳から?年代別の対策と始め時」の記事で詳しく解説しています。芸能人がどんな白髪ケアをしているか気になる方は「芸能人の白髪染めどうしてる?3つの選択肢」もあわせてご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました